大人になっていく

今日は大学生になった教え子2人が実家に帰ってきていました。
妹ちゃんのレッスンでお宅にお邪魔した際、
2人は夕飯の買い出しに行く様子で、
「お酒買ってくるー!」と楽しそうに言って出て行きました。

その言葉を聞いて
鶴田は堪えられず、
涙がはらはらと。
これでもかと
津波にように押し寄せてくる感情たちを
体いっぱい感じていました。

教え子たちは私の触れたことのない世界の中で
私が歳を重ねていくように
歳を重ねているということ。
大きくなっていっているということ。

頭ではわかっているつもりでも
私の中で
教え子たちは
今でも制服姿で
共に過ごしてきたあの日のまま
にこにこ笑っているのです。

お酒を買えるほど
大人になったんだな。

うれしいけれど
淋しい。

淋しいけれど
とってもうれしい。

相反する感情と共に
泣いた夕方なのでありました。

目の前で泣き始めた私の話を聞いた妹君も
一緒に泣いてくれました。

一緒に泣いてくれる教え子。
なんてしあわせなことでしょうか。
ありがたい。
ほんとうにありがたい。

気がつけばもう11月。

高3生の教え子との別れが
もうすぐそこに近づいてきていて
巣立ちという名のお別れは毎年のことですが
いつまで経っても慣れない私がいます。

一緒に過ごす時間は
お互いの「命」を共有している時間です。
もっともっと
もっともっと
愛と情熱とユーモア溢れる時間を
過ごしていきたいなと思っています。

人生で躓いたとき、
心の底から猛烈にうれしいとき、
苦しくていてもたってもいられないとき、
卒業生も在校生も
みんな集まって
みんなでいろんなことを分かち合える
大家族の家のリビングのような、
そんな場所を築きたいものだなと
薄ぼんやりとではありますが
考えている私がいます。