3歳が抱いた不思議
【どうして音がなるの?】
いつも聞いている英語のCD。
3歳の彼は
今日、どうしてCDから音がなるのか?という不思議に出会いました。
私はプレイヤーからCDを取り出してみました。
すると彼はCDを自分の耳に当て始めました。
(鶴田)「どんな音がする?」
(S) 「おと しないよ!」
するとプレイヤーのCDを戻し、流れてくる音聞きながらじっとCDを見つめています。
(S)「よしこせんせい!ほらみて!まわってるよ!まわると おとが でるのかな?」
ふたたび彼はプレイヤーかたCDを取り出し、自分の耳に当てながら、CDを回し始めました。
(S)「あ!ちょっとだけ おとがする!」
…続…
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今日のSくんの姿を見て
私はレッジョエミリアアプローチについて学ぶ勉強会で見た2枚の写真のことを思い出しました。
生後10ヶ月のルチアくんと保育者。
雑誌の時計のページに興味を示したルチアくんが、写真を指さして保育者に何かを問いかけます。
ルチアくんの興味に気がついた保育者が
自分の腕時計をルチアくんに見せます。
するとルチアくんは、
本物の腕時計にも興味を示します。
保育者は、自分の腕時計を
ルチアくんの耳元に当てて、音を聞かせてみらところ
ルチアくんは「時計はカチカチ音がする」ことを発見したのか、目を大きく見開いて音を聞いています。
ここでルチアくんは、
「写真の時計も音がするのかな?」
と思ったのか、
写真の中の腕時計にも耳を当てはじめていきます。
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コウルは
こどもは可能性豊かで、
有能で、
力強く、
大人や他の子どもたちとの結びつきの中で生きる
主体的存在であると捉えています。
ルチアくんの保育者のように
①子どもの好奇心や探求心を察知し、
子どもが投げかけてきたコミュニケーションをキャッチしていくこと。
そして
② こうするとどうなる?という新しい問い、
つまりは知的探求活動を生みだすために、
意味のある応答を子供に投げ返していく。
この2点に留意しながら
生徒と共に過ごしています。
この基本姿勢は幼児に接する時に限らず、
小学生でも中学生でも高校生でも
同じ姿勢です。
大人が子供のサインをしっかりキャッチし、そこに反応していくことで
信頼関係の構築にもつながっていきます。
教え子たちの可能性の芽を
摘み取ることなく、
一緒に育てていく。
そんな空間がコウルです。