辞書は食べるもの

「辞書は食べるもの。」

 

高校時代の英語の恩師。

そのページの単語を覚えたら

もう見なくていいという決意と共に

1枚1枚めくって

食べていたそうです。

そういう気持ちで勉強する。

覚悟を持って勉強する。

高校生の私にはとても衝撃的で

胸を打つ言葉でした。

 

便秘になるから真似するな!と先生には言われましたが、

3回ぐらいやった記憶があります。

そして見事、便秘になりました。

 

そんなこんなで

今でも先生のあの言葉は私の軸になっていて、

学ぶことと真剣に向き合ってきたからこそ

こういう仕事をしているのだろうなと思うのです。

ありがとう。先生!!

 

私はあらゆる意味で

素晴らしい先生方に出会ってきました。

一人でも出会っていなかったら、

今の私の道には辿り着かなかったことでしょう。

出会ってきた全ての先生方に顔と顔を合わせてお礼を言いたいのですが、

それはとても難しいことなので、

ご恩を感じながら

目の前にいる教え子たちにめいっぱい愛を注ぐことにしています。

先生方、見ていてください!

私、もっともっと頑張ります!!

 

不安に苛まれる。

最近の教え子たち。

心と体がゆらゆらしています。

不安に苛まれ、泣き出す教え子たち。

第4回の模試。

これで全てが決まる。

そんなプレッシャーに飲み込まれてしまいそうな彼ら。

 

最近、学校では第4回の模試の結果を受けて、志望校を決めるという流れだと教え子たちから聞いています。

あれ?!以前は5回目が終わってからではなかったですか?

いつからそんなに急ぐようになったのでしょうか。

私は第5回目の模試の後に志望校を定める、従来のタイミングでいいのではと春からみんなに伝えています。

なぜなら、

目には言えない新芽を早々に摘み取る理由が全くないからです。

若者の1ヶ月。

彼らが過ごす744時間。

この744時間を彼らが本気で臨めば

どれだけ芽をぐんぐん伸ばしていけるのかを

私は知ってるからです。

 

今回の期末テスト。

5教科のバランスは悪くとも、

これまで苦手だった教科で

7割、8割の結果を出してきた教え子たちのガッツに私は心が震えました。

このような「俺!!私!やったどー!」という体験がどんなに大事な体験か。

このやっとどー!体験が合格の種なのです。

 

先日、特別講話をしてくれたコウルの卒業生も

私立入試後の1ヶ月間でぐんぐんぐんぐん芽を伸ばし、

危ないと言われていた志望校合格を手にしました。

 

このぐらい

若者の1ヶ月間という時間は

創造的な時間。

大きな変化をもたらすチャンスの時なのです。

 

志望校に対する現実的な言葉は

学校で耳にタコができるほど

言われてきているはずです。

そこで

それでも私は最後の最後まで頑張る!と生きるのか、

このぐらいでいいや〜と生きるのか。

高校入試で自分の殻を破っていくのかどうか。

戦う戦士たちにとっては

家が唯一、ほっとできる居場所になるはずです。

ですから

ご家族の皆さまはどーんと大きく構えて

言うべきことをビシッといったら、

あとは温かい時間を過ごせるように

応援していただけたらと思うのであります。